肩が凝る

最近、肩が猛烈に凝る。

首を右、左に傾けるとゴキッと音が鳴る。

いいのか悪いのかわからないけれど、音がなんとなく快感なのでついやってしまう。

肩にちっちゃい重機が乗っているのかっていうくらいに重い。

あのよくわからない怪しげなマグネシウムネックレスをつけようかと思うほどだ。

 

肩が凝るようになったのがいつ頃からかと思い返してみると、働き始めて3年目くらいだった。

仕事のストレスなのか、それとも単なる老化なのか。

ただ中高生くらいの頃もそれなりにストレスはあったはずで、何なら今よりもストレスフルな生活を送っていた。

なのに肩が凝っていなかったということは老化なのだろう。

アラサーになったという悲しい事実をようやく実感する。

 

今はこんなだが、昔は肩が凝りたくてしょうがない子供だった。

父親が土日に肩が凝ったと言って、息子の私によく肩を揉ませていた。

だから私の中では、肩が凝るというのは頑張った証のように感じて憧れていたのだ。

小学生の頃は肩が凝ったと言い張り、父親に揉んでもらい、全く凝っていないじゃないかと笑われて悔しい思いをしたものだ。

それが今や肩こりに悩む普通のアラサーになってしまった。

子供の頃の憧れなど実現してみると所詮こんなものなのかもしれない。

でも、私もほんの少しは父親に近づけたのかもしれないと思うと、少し嬉しい。