サウジアラビアでモスクに行った話
サウジアラビアに行ったことがある。普通は観光目的の入国ができない国だ。中東の国は初めてだったので、いろいろなことにびっくりした。まず匂いがすごい。中東の国々はなぜか共通の特有の匂いがする。水タバコの匂いなんだろうか。
そんな中で最もカルチャーショックを受けたのがモスクだった。私の中でモスクというのは神社や教会のような神聖なものという位置づけだった。というか実際精神的な立ち位置としてはそうなのだろう。しかし実際見た感じとしては、どちらかというと大きな公民館のような雰囲気を感じた。
中東の国は暑い。太陽の眩しさが日本とは比較にならない。
外にいると真剣に命の危険を感じてくる。
だから昼間は屋内に逃げ込む必要がある。
でも小さな家に逃げ込んでも、あまり暑さからは逃れられない。
そんな中でモスクという大きくて天井の高い建物は風が通り抜けて涼しく、ひんやりとしている。(業務用扇風機も元気よく回っている)
それにモスクに来れば友人が多く来ている。
井戸端会議の場にもなっているように感じた。
しかし彼らは平日の昼間からモスクに集まって仕事は大丈夫なのだろうか。
大丈夫ではない。昼間にサウジアラビアで店に入っても、まぁまぁの確率で店員はどこかに行っている。
ちなみに日没になってお祈りの放送が流れた瞬間にすべての店が扉を締める。
店の中に客がいても普通に追い出す。
残業の発想もないという潔さで、むしろ清々しく感じた。
こういうのを見ていると、日本のお店ももっと適当でもいいのかもなぁと思ったりする。
インドに行くと人生観が変わるとはよく聞くが、サウジアラビアもまぁまぁそれに匹敵すると思う。
皆さん、機会があったらぜひサウジアラビアに行ってみてください。
まぁ危険だし、普通は入国できないんだけど。